オーストラリア旅レポート(移動編)
旅行どうでした???と聞く人が多いので、せっかくなのでオーストラリアレポートです。
まずは、-移動編-
オーストラリアは家内は始めて、私は3回目で実は最初に行った時もお正月をオーストラリアで迎えたのでした。だからオーストラリアでの年越しは2回目ということになります。
カウントダウンのノリのいいのは前回で知っていたので、たぶん今回のミレニアムカウントダウンは半端じゃないだろうと思って、そして、日本は冬だしどうせなら暖かいところがいいなぁと思って、今回オーストラリアに決めたのでした。なんと年末の20日まで行くことを決めてなかったのですよ。
前回行ったのが8年前なので、どれくらい変わっているのかちょっとワクワクして行ったのですが、カントリー地区はほとんど変わってないけど、さすがにリゾート地区は大激変してました。
今回の日程は、ケアンズからゴールドコーストまでを9日間車でひたすら旅する計画。地図だけを持って、ガイドブックなどは見ずに感性で気になったところに寄っていく、、、という極めて計画性のない旅、、、疲れたらビーチで寝っころがって、暑かったら泳いで、お腹空いたらレストランへ行って、いい店があったらショッピングして、夕方が来たらその辺のホテルにチェックインして、、、という現地で住んでいる人の週末のようなフラフラとした時間を過ごしたくて、あえて予定を立てなかった。
ところが、結局車の走行距離はなんと4000Km、、、これは日本でいうと札幌から那覇までがだいたい片道2000Kmだから、その距離を往復したことになるわけ。
気温差もケアンズが34度の時にゴールドコーストが27度で気温差7度。ジェット機で2時間の片道距離だから、気ままとは言えない過酷な旅、、、と落ち着いて考えてみるとそう思った。でも実際かなりレイジーな旅でしたよ。
実は始めてオーストラリアへ行った(26際の時)のが、今回の逆のルートでシドニーからケアンズまでを自転車で1ケ月半かけて走破する、、ということをやっちゃったのです。途中、パトカーにやめなさい、、、って何回も言われたのを覚えてます。
その経験のせいか、今回は車だから、、、と安気に考えてました。
車はもちろんレンタカーで、トヨタのカムリ、、、あっちではコンクエストと呼ばれていました。色は白、、、極めてケンヂ安田っぽくない車なのですが、昔流に言うとハイソカー、なかなか快調でした。さすが日本車。絶対壊れないと言う安心感がいいね。
それにしても、オーストラリアには日本車の多いこと多いこと、、、。ランクルはもう定番車、、、4駆が一番似合う国だろうな。
今回の走行で、一番気になったのは夜の走行時でのカンガルー対策。オーストラリアの動物はほとんどが夜行性で、カンガルーも夜行性。だから夜道路にバンバン飛び出してきちゃうわけ。夜走行する車はほとんど「カンガルーバー」という4WD車のガードみたいなのが付いている。要するに跳ね飛ばすことを前提としてガードを付けて、実際飛び込んで来た動物は跳ね飛ばして走っちゃうわけ。昔夜行バスが全面血まみれになって走って来たのを見た時、人でもひいたのかと思ってギョッとした事を覚えている。
それで、今回も数日、夜走ることがあって、何十キロも民家無し、街灯なし、前後車無し、対向車なし、周りは大草原、そして、我が9日間の愛車カムリにはガードが付いていない、、、というシチュエーションに遭遇しちゃったわけ。そこを時速120キロくらいのスピードで走るんだけど、恐いのなんのって。10分置きくらいに、車にひかれたカンガルーやら得体の知れない小動物の死骸が横たわっていたので、車が夜あまり走っていないことを考えると、かなり1台当たりがひく確立が高いことが分かる。
結局、無事一匹も殺さずに走れて良かった良かった、、、と不思議な達成感を感じた。でも、カンガルーの死骸のしっぽを踏んだ、、、、あのニュルッとしたハンドルを伝わって来た感触は一生忘れられない。
途中で出会った動物達、、、カンガルーの死骸は腐る程見た、、、実際腐ってひからびたのもあった、、、生きているカンガルーもたくさん見た、、、、この後誰かにひかれて死ぬんだろうな、、、、と思いながら、、、、。
しっぽの長い得体の知れない生き物、、、後で分かったが巨大なねずみ(しっぽをのぞいて30cmくらい)もビシバシひかれていた。要するにハリネズミのハリのないやつね。
普通のちっちゃいねずみ、、、こいつもたまに死んでいた。
カエル、、、これは物凄い数が道路でジッとどこかの一点を見つめて正しく座っていた、、、腰掛け呑み屋の物言わぬ焼酎親父のように、、、。踏むのが嫌なので避けると別のカエルを踏んだ。その回避作戦を何時間もしているとだんだん飽きてきて退屈になってくるので、なぜカエルが道路に出ているのか、なぜじっと座っているのかを考えてみた、、、、答えはこうだ。車のライトが道を照らすと道路の白線が浮かび上がる、、、そこにガとか虫が集まる、、、そいつをペロリといただく、、、という
命がけの食事をやっとるわけだな。そこに今度はカエルを狙う小動物が集まってくる。
食物連鎖バトルが高速道路上で繰り広げられているわけだ。5時間くらい走ってそれが分かった。
ウサギ、、、こいつは意味不明に飛び出してひかれて死んどった。うさ公にはちょっとした歴史があって、実はオーストラリアという大陸にはうさぎは存在していなかった。そこへ来たイギリス人は、退屈しのぎに狩りをして遊ぶためにうさぎを持ち込んだら天敵がいないのでワァ〜ッと繁殖してしまった。おかげで生態系が崩れて、砂漠化はすすむわで今困っとるっちゅうわけやな。イギリス人も罪なことをする、、、。
エリマキトカゲ、、、こいつは日本ではCM界のヒーローになったこともあるが、空しく車にひかれて立派なエリが風でヒラヒラなびいていた。ここでは単なる普通のトカゲなんだよな。
夜光に集まる虫達、、、これは電撃殺虫機とキンチョールで武装して歩きたいくらい、、、たとえば虫取り網を一振りすると百匹取れるんじゃないか、、、というくらいウジャウジャいた。白のカムリは1時間も走るとバンパーが虫のへばりつきで真っ黒になっていたフロントガラスに当たる虫の音がまるで雨降りの中を走るようにパチパチといった。ガラスクリーナーが売れるわけだ、、、、納得。この虫の対策は、ひたすらウォッシャー液を出してワイパーを動かしまくる、、、という作戦に出た。途中で液が切れるので、ペットボトルに水を何リッターもGスタンドで備蓄してその都度補充した、、、これでばっちり、、、なかなかやりまっしゃろ。
ガソリンは、あっちでは「ペトロール」と言う。1リッター70円くらいで日本より断然安い。高速も日本のように料金を取られないので、移動には差程金がかからない。パトカーは夜は走っていない、、、自分がカンガルー自爆するのが嫌なのか、、、。昼すぎから検問をやっていた、、、内容はスピード違反ではなく飲酒検問、、、なんとオーストラリア人(オージー)は昼からビールを飲んでいるやつが多いらしく、けっこう引っ掛かっていた。捕まったトラックのオージードライバーは、ふて腐れて車から下りてビールをガンガン飲んでいた、、、もうやけくそなのだろう。(後で知ったのだが、クィーンズランド州にはアルコール入りのアイスキャンディーがあるらしい、子供に悪影響を与えるので最近販売が禁止されたのだが、彼等はどうしても酒を飲まないと生きていけない高知県人のような人種のようだ。)
最後の日に、パトカーにうまく羽目られて、眞由美ちゃんがめでたく切符をきられた。高速道路は街の中になるといきなり制限速度60キロの道になる、、、そこを86キロで走っていて26キロオーバーでめでたく御用!!違反金(1万円くらい)は日本で小切手を作って送ってくれだって。もし送らなければ、2度とクィーンズランド州に入れませんよぉ〜、、、、と意味不明な言葉を残して切符を切ったらさっさと行っちゃった。どこもお役所仕事をしている人たちは機械的なのに感心。
オーストラリアにコンビニはほとんどない、、、セブンイレブンとかは都市部だけで、田舎や幹線道沿いにはガススタンドがコンビニを兼ねている。ガスチャージはアメリカと同じく自分でやるセルフ(入れてくれる店もある)が基本。アメリカは悪いやつが多いのか、ロスなんかだとお金を先にある程度支払ってガスチャージを済ませ、残金をもらう、、、という誠に人間を信用していないシステムになっているが、オーストラリアは、まさしく平和、いきなりノズルを掴むとガソリンが出てくる。自分の入れたい量入れたら、レジで支払う、、、というやり方。
移動中に出会うオージー達、、、年末年始はあちらでは夏休み真直中なので休みをとって家族プラス犬まで連れて遊びに行く人々に数多く出会った。やつらの遊び方はダイナミック。バリバリの4駆にモーターボートを牽引して100キロのスピードで高速を何キロも移動して行きたい海や川や湖に出かける。大抵は釣りが目的のようで釣り竿を何本も船に積んでいた。いたるところにキャラバンパークというオートキャンプ場を立派にしたようなものがあって、そこへキャンピングカーでドカ〜ンと付けて何日もキャンプ、、、キャンピングカーといってもほとんど移動できる家、、、という日本人にはできない遊び方をしている。うらやましい限り。しかし、途中で事故をした車を見かけた、、、そこらじゅう家財道具が散らばっていて、まるで家に車が突っ込んだのかと見間違えるような光景、、、そうか、その事故車はキャンピングカーを引いていたんだ、、、。
星、、、、夜、民家のない車も走らない場所で空を見上げると地平線まで星がびっしり見える、、、天の川がほんとに川のように見える、、、視力がよくなったのかと思うくらい、、、でも南半球なので見なれない星の配置でちょっと驚く。南に行く時は夜空を見上げると方角がすぐ分かる、、、フロントガラス越しに天の川が分かる、、、恐ろしくきれいで星を見て感動した。この国にプラネタリウムはいらんだろう。
信号がない、、、主要な箇所にはもちろんあるが、交差点にロータリーを作って、信号を省略していた、、、慣れるまで恐かったが、慣れるとなかなかいいシステム。田舎者は時間にルーズな割に、なぜか車を運転させるとせっかち、、、信号が待てんのだろう。
右ハンドルに右側通行、、、以外と知らない人が多いが、まったく日本と同じシステム。だから何の違和感もなく誰でも走れるはず。知っての通りオーストラリアはイギリスが最初に見つけて植民地化した大陸。イギリスが支配した同じカナダはなぜか左ハンドルで左側通行、、、カナディアンに聞いたら不思議がっていた。アメリカと土地と道が繋がっているので仕方なく右へ(下へ)習え、、、なのだろう。
長距離トラック、、、これは恐ぇー恐ぇー、、、別名ロードトレインといってトレーラーを含めると3両、4両連結になっている長〜い列車のようなトラック。こいつを抜くにはちょいとテクがいるかなり助走をつけて抜かないと抜き切るまでに対向車が来る。すれ違う時も風圧で車が吹き飛ばされそうになる。しかし道ばたで駐車しているのを横で見ると写真に取りたいくらいデザインがかっこいい。日本のトラック野郎のように夜通し走る佐川あんちゃんみたいな気合い運ちゃんはいなくて、決して無理をせずすぐにパワーダウンしてちょっとでも眠くなったり疲れたりしたらすぐ車を止めて休む。車体がでかい割に乗っている人は家族や自分の身体を優先している普通の人。たぶん時間に追われていないのだろう。夜は意外と走っていない。
軽四、、、これはないと思ったら、あるのですよ。それもミラみたいな軽でどういうわけか、むりやり屋根をとっぱらってオープンカーに改造している。そのままでは強度が出ないので、ドアも一部切り取ってドアは空かないようになっている。シティーコミューターとして、街の移動に使うえるように安い値段でレンタカーとして貸していた。軽トラも見つけました。なんとこの軽トラはカンガルーバー付の高速仕様。
百姓のじいちゃんがぶっとばしてどっか行きよった。
ラジオ、、、車のラジオを聞いていると、カントリー系ばかりかけよる。やはりLAやハワイのラジオ局のような耳障りのいいセンスはない。局数も少なく、ときたまボヤキコーナーに突入してしまう。100キロ以上のスピードで走るとすぐ電波が途切れて聞こえなくなるかと思いきや、2〜300キロ走っても聞こえてくる。やわなFM曲と違うぜ。しかしカセットを持っていけば良かった。
しかし、こういう呑気な旅ができるのも仕事を頑張ってやってきたおかげで、自分の運命に感謝、、、、。もし、オーストラリアを旅する機会に恵まれた人はぜひ車を借りて運転してみて、、、日本の狭さを痛感するよ。
移動編は以上。次回は食事編ですお楽しみに。