Kenjiヤスダのあやしい旅レポート1(バリ編)

11月7日〜14日

まず、今回行ったのはインドネシア・バリ島だが、ここはかなり日本人に人気が高いのでリピーターも多い。私達は今回バリ島は初めてだったので、そういうレベルでレポートしたいと思う。バリフリークの方にとっては不適切に感じる表現もあるかもしれないが、、、バリ初デビューということで御勘弁いただきたい。

すさまじいパワー、、、空港到着後、例によってずるずるとイミグレ、バゲージへと進むがバゲージの回転テーブルに近付き自分の荷物を取るや否や、、、数人のバリ人オッサンが近付いてきてさっと荷物を取り上げられた。荷物は一つしかなかったので、もう一人のバリ人オッサンはなんと眞由美のショルダーバッグを取り上げて自分の肩にかけた。制服を着ていたので、荷物のチェックだろう、、、と一瞬思ったが、いや待てよ、、、世界中でターンテーブルの荷物の持ち主確認をするのは日本の国内便だけである。国際便ではやらないから荷物を持つ=ポーターだとすぐ分かった。何しろこっちはバリに着いたばかりで、インドネシアのお金も持ってなければ、貨幣感覚もまだ分かってない。とっさにやばいと思ってひたすらノーサンキューで荷物を取りかえした。たぶんあのポーターは外まで荷物を持って行って、仲間のマネーチェンジャーに連れて行き、タクシーも手配してトータルいくら、、、で請求するに違いない。フイを着く作戦におおかた騙されるところだった、、、あぶねーあぶねー。

というわけで、バリに着いたとたんにそれだから、ちょっと身構え絶対ワシ等やられんもんねモードに切り替えた。まずは両替え、、、これをどうするか、、、これをクリアしないと旅が始まらない。両替えは日本円をインドネシアルピアに替えるのだが、空港を出るとズラッと両替え商が並んでいる。不思議に全部レートが違う。3、4店鋪あったがすべてレートが違う。ということは今同じ飛行機から降りてきた人が一番並んでいるところが一番レートがいいのだと思ったらそこの表示を見ると一番レートが悪かった、、、これはムムム怪しい理解不能フリーズ状態なので、とりあえず空港内から外に出た。

外に出るや否や、、、タクシーと両替えの客引きがすさまじいのだ。間違ってもそんなところで地球の歩き方や「るるぶバリ島」なんぞを出そう物なら「私達は初心者です。右も左も分かりませんよん。懐にはたくさんの日本円を持ってるもんね。じゃんじゃん騙してくださって結構よん。エブリバディーカモン!!」と言っているようなもの、、、怪しいオッサンどもに囲まれるに違いない。こういう時静かに落ち着いて考える安田健二流の方法がある。誰とも目を会わさず、さっさと歩いて国際線出発ロビーに移動するのだ。今から帰国するゼ、、、という人に何かしようとするやつはいない。なぜなら出発の2時間前で今から帰国する人はもうお金を使わないからだ、、、それに中に入ってしまうと物売り系オヤジ・オバハン共は入れない、、、。

とりあえず、出発ロビーに入ってベンチに座って、2人で考えた。「地球の歩き方バリとインドネシア編」をチェック。数多くある「地球の歩き方」の中でこれほど、「ダマされた」「ボラれた」「ツカまされた」といった内容の多いのはインドネシア&バリ編くらいだろう。ここで始めてそういう国なのだ、、ということが分かった。こんなことなら飛行機の中でしっかり読んどけばよかった。まず、両替え、そしてレンタカー、、、ホテルはレンタカーで走って決めよう、、、ということで、再度空港の到着ロビー出口へ行った。

強引なタクシーの客引き軍団に目を会わすと全員が近付いてくるのでできるだけ目を会わさずに、適当な両替え店に入ってとりあえず100ドルを換金した。レートは悪くなかったが、他と比べようがないのでその時点では分からなかった。

しかし、あまりに日本円とインドネシアルピアには桁の差がありすぎる。だいたい日本円の100円が10000ルピアだから、100ドルを換金すると100万ルピアくらいになる。だから1枚の100ドル札が100万ルピアの札束になってしまうのだ。その換金風景を客引き軍団が一部始終じっと見ているのだから、こりゃまた恐い。

無事両替えが済んでレンタカーの看板のある窓口に移動した。スズキジムニーを1週間借りたい事を告げると、分かりましたと言って、なんと「タクシーで一緒にレンタカー屋を探そう、、、ノープロブレム!!」とニコニコ笑って言うのだ。そこは単なるタクシーの手配屋だった。こりゃアカン、、、ということでさっさと断って、その隣の同じくレンタカー屋に移ったら、そこの店員がやたら怪しい、、、学生時代(20年前)によく通った喫茶店に2階にある賭博マージャン屋のマスターに顔が似ていたのでさらに怪しさが私の頭の中で強力に増幅した。

結局、なんのことはない、、、別にふつうの人のいいオッサンだった。別に気分悪いことするわけでもなく、無事ジムニーが借りれた。値段は保険をつけて1週間で、破格の1万円弱だった、、、。

 さて、空港からジムニーでとりあえず繁華街の「クタ、レギャン」方面に走る。他の国へ行ったら車を借りて走ると、その国のことが手っ取り早く分かる。まず、看板、標識、、、これらがすべて分かりにくい。道が狭い、車が多い、バイクがやたら多い、全員の運転が荒い、、、そして、人々は非常にせっかち!ということが分かった。地球の歩き方に全員がレーサーを目指しているような走り方をする、、、と書いてあったがその表現が一番ふさわしかった。

話しはちょっと脱線するが、、、、アメリカはとても合理的な国、でも物事は決して機能的な国ではない。日本は合理的ではないが、とても物は機能的。インドネシアはすべてにおいて合理的でなく機能的でもない。この意味が分かるだろうか?

では例をあげて説明しよう。

まず、アメリカに行くと徹底的に合理化されているのがすぐ分かる、、、まず道は直線が多く、街の中はタテとヨコで構成されている。ストリートとアベニューという呼び名が付いていて、ストリートは東西、アベニューは南北に伸びる道に付けられている。住所には必ずこのアベニューかストリートが明記されるのでとても分かりやすい。また、車で右折(日本とは通行が逆だから、日本だと左折をイメージしてほしい)する場合、前の信号が赤でも自分が曲がろうとする走行車線の邪魔にならないように曲がることができる、、、。要するに信号のない交差点をゆっくり右折するのを同じ。

また、4ウェイストップという便利なシステムがある。すべての車線に「一時停止線」があり、最初に一時停止線で止まった車が一番最初にその交差点に入れる、、、というシステム。こんなのみんな守るのかな、、と思ったが、意外に素直にこのルールに従う。凶悪犯罪を犯す例えばゴライアスという名前のいかにも悪いことしそうな南米系のオッサンがいたとしてもこういう箇所では必ずルールを守る。

また、有料道路や駐車場でコインを投げ込むポストみたいなものが、その入り口や出口などにある場合もある。実際入れるフリをして通行しても分からないが、1ドルや2ドルをごまかそうとする人はアメリカでは非常にすくない、、、こういう民主主義でみんなで決めたルールはしっかり守る。(しかし、平気でピストルで人を打ち殺すキレる国民性も持っているが、、、)

しかし、おそろしくルーズなところもある。例えば公共機関であるバスは平気で遅れるし、その運ちゃんは(オバハンだったりする)走行中いきなりバスを止めて、バーガーショップへ行ってコカ・コーラを手に戻ってきたりする。もちろんその停止したバスによって交通渋滞になろうとも彼等彼女等はおかまいなしだ。

 アメ車を所有したことある人は分かると思うが、作りがとても雑で使い勝手の分からない部分や融通の効かないところがある事に気が着いて失望したことがあるでしょう。彼等は普通の車体の普通の足回りの車にV8エンジンを平気で載せたりする、、、ドイツ人には絶対できない感性だ。

アメリカ製の電気製品などは、おそろしく機能的でない、(いろいろとアレンジできない)物がとても多く、日本でわざわざそれを輸入して使おうなどとは到底思えない。まあ、シンプルでよろしい、、、という見方もあるが、、、。

その点、日本は物にかけてはとても機能的。いろいろな機能がついていて(たいていは使いこなせないくらい)しかもそれをコンパクトに作る。ソニーが何を作っても世界制覇してしまうのはこれが大きな理由。また日本車の箱バンのシートなどは、フルフラットになったり応接室みたいになったり、とにかく機能的な物を作るのがうまい。PCをつなげられる公衆電話を国中に設置していたり、i-mode携帯電話が学生にまで普及している国は世界中日本だけ。また、いたるところに自動販売機がある。中には調理までするオートメーションの食品自販機もある。GPSナビゲーションシステムが車にこれ程付いている国も日本だけだろう。コンビニの数も世界一になった。とにかくマニアックで機能的な物が多い。

しかし、社会システムに合理性はほとんどない。まず役所では必ず意味不明な印鑑がいるし(忘れたら役所の前に必ずある文具店で100円くらいの印鑑を買うことになる)ATMは6時や7時で終わってしまうし、(アメリカは24時間フル稼動)法規制がとても多くて合理性を追求できる社会システムになっていない。たとえば、ATMは1日に400人が利用しないと設置の意味がないそうだ。それを9時〜6時、、、というような使い方では田舎の道ばたのATMではまず無理。採算が合わないから結局設置台数を増やすことができない。高速道路はボッタクリと言っていいくらい料金を取るし、関西国際空港の空港使用料は世界中の人々が目を飛び出すくらい高い料金を取る。あの自販機の前で首を振りながらブツブツ小声で文句を言ってる外人さんを何人見たことか、、、。車で都内を走れば、一目瞭然、、、国道246号線の世田谷付近から小田急線梅が丘駅に地図を見ながら、間違わずに一発で行ける人が何人いるだろう。

さて、主題のインドネシアに話は戻るが、バリ島では社会システム、、、というのはあるのかないのか分からないが、ほとんどそういうものはナイように思う。すなわち、アメリカ型でも日本型でもなく、いわゆるバリスタイルなのだ。これが言いたいために長々とアメリカや日本の例を持ち出したわけ、、、。

まず、交通、、、、これは鈴鹿サーキットを走るよりエキサイティングなものがある。レースのスタート時のあのもみくちゃになっている状態が延々続く。車は飛ばすし、バイクは二人、三人乗り(中には4人乗っているのも)で右と左のステレオ状態でぶち抜いて行く。手を広げたら常に何か、誰かに当たっている、、、という状態をイメージしてほしい。この中で全員が50〜60kmのスピードで移動する。しかも道はせまく、縁石が異常に高く、ところどころアスファルトが陥没していて、泥が浮いている。

 そこに、犬が道ばたで横寝(横になって完全熟睡)、ネコ、牛、鶏、そしてそいつらの意味不明な飛び出し、はたまたそいつらのウンコ、、、などなど障害物が散在している。少しでもゆっくり走ろうものならバイク野郎はホーンを鳴らしまくり例外なく抜いて行く。また、左折する時(日本と同じ左通行、右ハンドル)必ず左サイドに10台くらいのバイクがへばりついているから、左巻き込みに注意しなければならない、、、だから、日本を普通に走ることの数倍疲れる。本気でレースをした後のような精神的疲労感があり、神経系統がとても疲れる国だ。

バイクが異常に多く常に猛烈ダッシュで走っている、、、最初は忙しい人が多いのかと思ったが、考えてみればこういう国で時間に追われている生き方をしている人はそう多くないはずだ。なぜなら、彼等にはそれほどスケジュールというものがないはずだから。(飛行機に乗るわけでもないし、会議があるわけでもない)

あるところで事故があった。そしたらそこらへんにバイクを泊めて黒山の人だかり、、、いままでぶっ飛ばしていた連中がみんなその事故現場を見ている、、、おらおらオメェーら急いどんとちゃうんかいな!!呆れた連中だ。

 そう考えると、昔の日本人もこうだったのだろう。せっかちで気が短い、、、大正元年生まれの母方のおじいちゃんを思い出した。このころの日本人は「他人より出遅れたら何か損をする、、、」という観念が常に働いていたのだと思う。

 みんなが同じレベルの生活をしているととても他人の事が気になる。現在の日本人は「人それぞれ、、、」という観念が序々に身に着いてきて欧米化してきた。

 アジアのいろいろな国に行ったがそのほとんどは19世紀の感性をそのまま21世紀に持ち越そうとしている。不思議と日本だけが突出して超先進国になったのがよく分かった。

だから、インドネシアの人々を見た時、始めは違うと思ったがそれは時代の「時間差」であり、本質はやはり同じ米を食うアジア人の同じDNAを持っているような気がした。ただ、今の現状では昔からある極端な二極化によって、貧困層が自分の意見を主張してそれが通るシステムになっていないから、複雑なシステムがうまれないのだろう。すべては一部の富裕層に都合のいいようなシステムが出来上がっているような気がする。だから、東ティモールのように一度暴動でも起こると手が付けられなくなってしまう。

不思議なシステム、、、車とすれ違う時、接触注意を促すためか右ウインカーをつける車が数台いた。すれ違う手前で右ウインカーをつけるのだからこっちとしてはいきなり目前で曲がるのかと思って焦る、、、これを日本でやったら事故になるだろうが、バリ島ではこれが親切で正しい。

バイクはなぜかチューニングマシン、、、数多いバイクの何割かに、うるさいレーシングマフラーをつけたものがあった。こいつはきっとヤンキー、、、と思ったが、考えてみれば日本の暴走族というのはここには存在しない。食うことに必死だからそんなおバカなことはできない、、、というよりそういった発想がないわけだ。すれ違うバイク数台見て分かった、、、日本のバイクレーシングパーツ会社のインドネシア工場があるのだ。マフラーは手作業で溶接して作るので人件費の安いところで作らないと採算がとれない、、、したがって、ここになんらかの工場があるわけだ。工場で作ると必ず数多く作るので余りや時代に合わないものが出てくる、、、これが国内に流れているだけで、けっしてレースのためではないのだ。もちろん、そこに我先に行く国民性に合致するので、少しでも加速がよくなる為にマフラーを付け替えているのかも知れない。しかし、バイクと言っても規制なのか125ccまでのバイクしかなく、可愛いものなのだが。それもスクーターのようなアジア特有のスーバーカブをベースにしたようなすべて日本製のバイク。決してオシャレではなく機能的なバイクだ。ちなみにオシャレや個性を追求しはじめると、社会が成熟した証となる、、、。

インターネットはカフェで、、、インターネットカフェ、サイバーカフェ、、、というコーヒーを飲みながらインターネットにアクセスできる店は、もう世界中の観光地にある。日本ではあまりヒットしていないが、、、というより個人にPCが普及するスピードの方が早いようだが、最近は「まんが喫茶&インターネット」みたいなアホっぽい店が国道沿いに出現しはじめてきた。さて、バリ島ではいたるところにインターネットカフェがあり、主に英語圏の人々で賑わっていました。たいてい彼等はホットメールのようなウェブ上で見るメールで事足りるのでとても便利です。その点我々日本人は日本語環境というものが必要になります。日本語表記のできるPCでないと文字化けして使えないわけです。しかし、さすがに日本人観光客の多いバリです、、、見つけました。その名もイントルネット、、、なにやら「ネ」がおかしいわ、「イントルネット日本語でもいい24時間」、、、という良く分かるようで分からない不思議な看板でした。はたして本当にちゃんとした日本語が出るのだろうか?

なんじゃこりゃ?イントルネット???

コークはいかが?、、、、空港にあるジュースの自販機です。数台ありましたが、各々に女性が張り付いています、、、おおここでも売り子かぁ、、、と思ったら、アシスタントでした。要するに自販機の意味がないのですが、彼女達の仕事は、両替え>コイン投入>飲み物手渡し、、、という業務をやるわけです。???ハイハイ、、、その疑問にお答えいたしましょう。まず、缶ジュースの値段は大体150円くらいでなんと日本より高い設定でした。国際線出発ロビーですから、もはやそこはバリ価格にする必要はないわけです。米ドル、豪ドル、日本円、、、なんでも来いで、ちゃんと対比表を持ってました。ところが、この150円をバリのコインで払うと、一番高額コインが5円くらいなので、30枚くらいのコインを投入しないといけないので自販機として使えないわけです。だから彼女たちに150円相当の金額を支払うと適当なコイン一枚を入れて希望の飲み物を取り出して手渡してくれるわけです。これで立派に仕事として成り立っているわけです。彼女達がいない場合はこの自販機はストップしているわけで、オペレーターのいる手動販売機なのでした。

コークとオペレーター

レポート2につづく

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