「これからの商業スタイル」

 だいたい1988年頃からのアメリカのリセッション(景気後退時)にディスカウントストアが急成長しましたが、この頃新しく登場した業態に「カテゴリーキラー」と呼ばれるものがあります。たとえば玩具というカテゴリー(部門)で圧倒的品揃え一番、安さ一番を実現したトイザラスを代表に、スポーツマート、スポーツオーソリティー、さらに進化したスニーカースタジアム、ベッドバス&ビヨンド、ホームデポ、オフィスデポ等々があげられますが、最近ではさらに進んだ状態といえる小さな属性(単品を細分化した一特性でグルーピングしたもの)での圧倒的品揃え一番を追求したコーナーをもった業務形態もでてきているそうです。

 日本は、アメリカとは10年くらい文化のズレがあります。ディスカウントショップ全盛の今、すでにアメリカ発トイザラスなどがすでに進出していますが、まだカテゴリーキラーの形態は完全に確立していないようです。強いて言うならユニクロがカジュアル服の日本発カテゴリーキラーの代表でしょう。
 もう人々に浸透したユニクロには、無地のTシャツやフリースを買うならユニクロ、、、というイメージができていますね。これこそがカテゴリーキラーなのです。
 また、たいていのディスカウントショップやカテゴリーキラー系の店舗には、看板に「○○最大級」などという仰々しい看板をかかげています。たぶんあなたの街にもそういう店舗があるはずです。

 ダイエーなどは、その強力で巨大な店舗をどんどん閉めて、今までの薄利少売から専門店の集合体である「カテゴリーキラー」の展開を次期展開するようです。百貨店スタイルではなく、これからは十貨店スタイルに移行しないと生き残れないでしょう。
 先日、香川県高松のダイエーグループのバンドールが店をたたみましたが、次にここに入るのがユニクロとヤマダ電気ですから、、、カテゴリーキラーとディスカウントショップの代表格に選手交代、、、というわけです。

 パワーユーザー(こだわるユーザー)が多くなった昨今、どのような差別化によって集客を図るかという視点でとらえると、商品力においてもサービス力や宣伝力においても、トータルな力では勝てなくとも商品種別で独自固有性を出せば勝てる時代になったということです。簡単に言うと、これを買うならここしかない、、、という業種の確立をすればいいわけです。独自固有性についても最大ばかり目指すのではなく、最良を目指すことに今時代は流れています。サービス力も重要ですが、一番良質であることへのこだわりを認めたユーザーは常連となりますから、非常に重要であるということです。

 先日、東京町田に新しくできたフランス資本のスーパーマーケット「カルフール」へ行ってきました。どおってことない単に広いだけのスーパーでしたが、細部まで見て行くと、商品がこだわったものばかり。それでもって、安いのです。

カルフールの店内(写真は野菜売り場)
http://www11.freeweb.ne.jp/diary/freenet/data8/Dscfkalful.jpg

 今、市場経済は「Winner takes all」という言葉があるように、勝者がすべてを勝ち取るシステムになっています。これは恐いですね2、3番手は生き残れないのです。
 ですから、どこもかしこも最大級の店舗を用意して、その地域の市場をごっそり取ってしまうことにやっきになっているわけです。(地域一番店、、、は必至なのです)
しかし、敗北すると初期投資が大きいだけにリスクも莫大なものになってしまいます。

 もう素人の商店主に勝ち目はありませんね。

(Back)