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「価格戦略」の意味
「価格戦略」というのは危険な側面があります。「安売り」を旗印にしてきた企業が次々に破綻をきたしている現状からもあきらかなように、極端な「薄利多売」で経営していくためには拡大路線による売り上げ増大を図っていかなければならなくなります。
結果として業界の供給能力が需要をはるかに上回るようになり価格差も減少するため、経営体力のない会社から脱落していきます。ガソリンスタンドは今この競争のまっただなかにあり、約1/3は閉店に追い込まれるのではないかとまで言われています。だから価格で競争するのではなくサービスで競争するしか逃げ道がない(特にカード発行してそれで各種サービスを付加するしかない)状態ですね。
価格面以外にどこに御客様への「付加価値」をおくかが重要になります。
現行の通信販売企業がどういう点を「付加価値」としているかを見てみます。
1、幅広い商品ジャンルを含むカタログを提供し「暮らしをトータルにサポート」
2、逆に商品を絞り込み「自信を持って商品を紹介」
3、カウンセリングも含めたサポートで「健康を維持するパートナー」
4、郷土色を前面に押し出し特産品・地酒・民芸品など「○○の産物を」
5、アパレルに徹し中年女性をターゲットに「どんなサイズでもとり扱っています」
などなどでしょうか、、、上げればきりがありませんが、、、。
通信販売に限りませんが小売業を支えてくれるのはリピーターですから、何度も買って下さる御客様こそが重要です。こういう御客様をしっかり確保しておかないといつまでたっても経営が安定しません。「明瞭で一貫した方針」に基づく商品構成が必要です。
通信販売ではありませんが、良品計画の「無印良品」などはいい例です。統一されたコンセプトの下に提供される商品群が強い支持を受けていて、今急成長しています。
難しく考える必要はありません。簡単に言えば、御客様にどういう会社だと思っていただきたいかを明確化するだけです。物事を「漠然と考えている」というのは、ほとんど役に立たないものです。「文章にしてはっきり意識する」ことで始めて次への一歩になり得ます。
以上のことを考えると、単に価格戦略というのは戦略でもなんでもなく、価格戦略ということが一時的なカンフル注射のようなもので長続きしないということがお分かりになると思います。価格戦略にはあまり意味がないわけです。ブランドとして確立した企業が安売りを始めたらそのブランドはブランドでなくなってしまいます。いまさらマリオヴァレンチノをルイヴィトンレベルのブランドとして見る人はいないでしょう。逆にブルガリがいきなり日本進出してきましたが、徹底的なブランドとしてのパワーを発揮していますね。決してバーゲンなどしませんよ、、、。一旦値段を落とすともう上げれませんからね。
CS(顧客満足)度数を上げても、価格戦略にはタッチせず、その製品の価値を価格面で落としてはいけない、、、というのがブランドとしての価値ということになります。このためには本物を扱わないとできないので、本物の時代、、、などと言われるわけです。