江戸時代の恐るべきネットワーカー「御師」
修学旅行とかに伊勢神宮へ行く学校があったり、政治家の伊勢神宮参りとかとかく出てくるこの伊勢神宮。それほど特別な場所なのだろうか?
伊勢参りが盛んになったのは室町時代「御師(おんし)」と呼ばれる神宮の神職たちが、庶民とは縁遠かった伊勢神宮を各地でPRして、旅のサークル活動とでもいえる「伊勢講」を組織していった。いわゆる口コミネットワークである。1777年には419万戸と契約していたというから、当時の日本の世帯数の8割くらいに及ぶ。
こうした甲斐があって、江戸時代には伊勢参りがブームになった。1830年には当時の人口の6分の1に当たる 500万人が伊勢を目指したとも。現在の年間海外旅行者数が1600万人前後。関所だなんだと移動には厳しいイメージのある江戸時代だけれど、実は史上まれにみる旅の盛んな時代だったのだ。
当時の出版物には、「京都買物独案内(1851年)」なんていうショッピングガイドや「旅行用心集(1810年)」などというノウハウ本もある。ガイドブック片手に世界各地を旅する日本人観光客。これって昔から伝わる国民的習性だったのだ。
しかし、419万戸とはすごいでないかい、、、。コンピューターもない時代にすごいじゃないの。まったく感心してしまった。