「タイムリッチ」

悲劇はなぜ起きた?・・・玄倉川キャンパーの場合

なぜあの集中豪雨の中で彼らはキャンプしたか、、、。

私は、事故そのものよりあの雨の中でなぜキャンプをしかた、、、ということを思う。あのときたまたま都内にいたので関東方面の当時の雨の降り方は半端じゃなかった。まるで沖縄のスコールのようなバケツの水をひっくり返したかのようなものすごい雨が降ったのを覚えている。
テレビニュースでは、素人だから事故が起きた、、、というが、現場の濁流を見れば「ヤバイ」ということは誰でも分かる。まるで死ぬほどキャンプしかかったのですか、あなた方は、、、と言わんばかりの愚行としか言いようがない。

これには、都内に住む人々の特殊な心理が影響しているような気がする。
1、優先順位が天候や情勢より、盆休みや5月連休が絶対的
2、関東では流行ると人々が集中するので誰よりも早く行って場所をとる必要がある。絶対に計画的に動く必要がある。地方であれば、花見のときの行動のようなものです。あの場所は、キャンプ場でもなんでもないので、たまたまやってきた人ではな
くて、ちゃんとそれを知ってて何日も前から予定してきた人達。
3、都会から抜け出したい、、、という脱都会願望、それでもって地方では暮らしていけないタイプの人々。都内でバリバリの4WDに乗るがアウトドアの知識のない人々。

というように、何時にどこそこに集合して、持ち物はこれこれで、用意する買い物はこれで、、、というふうに計画を立てて行動しているが、もし雨が降ったばあいはどうする、、、とか、アウトドアでの基本的な計画はまったく考えていない。

わたしは、小学校の時ボーイスカウトに入っていて、学生時代は山岳部で、今は海で遊ぶのが好き、、、考えてみるとアウトドアっぽいことばかりしてきたような気がする。山岳部時代は部長だったので、計画書をレポート用紙に書いて、シュミレーションしてきた。それでも何度か死にかけるような場面に遭遇したことはある。

ある時、北アルプスで雷が落ちて数十メートル前のグループ5人くらいが目の前で死んだ。雪山でいきなり吹雪いてきて前が見えなくなった。谷川岳で岩登りをしている時、1メートル隣を人が悲鳴を上げながら落ちた。人生で一番ヒヤっとした場面。
ハワイのサンデービーチでどおってことない波にもまれて浮き上がれなくなった。このとき背骨をどっかで打って息が出来なくなってちょっとパニクった。タイでインド洋を潜っている時、めじろ鮫数十匹に囲まれた。

誰でも、「ヤバイ」と思う瞬間はあるだろうけど、あんな川で、レスキューが来ていて目の前で流されて死ぬなんて、人間は自然の前でいかにもろいか、、、という戒めを神様が投げかけたような気がする。

どっちにしても川の中州にテントを張るのはいくら天気が良くてもご法度、、、、です。

最近、タイムリッチについてよく考える。自由になる時間を持っている人のことをタイムリッチという(お金持ちはマネーリッチ)が、自由になる時間を持っていれば、天候のいい空いている時に、ゆっくりとキャンプできただろうに、、、。
彼らは、天候を考えて雨が降っているから今回はキャンプを我慢して別の日に行く、、、、ということは考えなかったであろう。なぜなら別の日は、来年の盆休みだから、、、。

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