「直接化」から「高速化」へ、そして「あわてないあわてない」
情報化の進展によって、個人、企業、学校、行政、政府などが、直接、接触することができるようになってきた。生活者は、中間の組織や手続きを省いて、じかに、求める対象とコミュニケーションがよりできるようになってくる。
携帯電話は、場所に所属していた従来型の固定電話に対して、個人の電話です。使い回しをする携帯電話はもうないでしょう。個人から個人へ、直接、コミュニケーションがなされることになります。
それが直接化時代の情報の流れです。
消費の場で仲間達と「常時オン状態」にあるということは、新製品や流行について伝わる速度が早いということです。
「面白いものがあるよ」という情報はすばやく友達の間をかけめぐります。運転中に思いついて「○○の商品、取っておいてください。いま、そちらに行きますから」といった行動にも走ることができるわけです。
今までの人と人の出会いのミスはもはや皆無で、そのスピードも上がってきています。
インターネットも直接化を押し進めている要因となっています。不特定多数に一方的に、情報が流れるマスメディア、原則として1対1でコミュニケーションをする電話のようなパーソナルメディアに対して、インターネットの特性は、「グループメディア」ということにあります。たくさんの人に対して広報することができる上に、個人対個人の使い方ができるのはインターネット独自の性質でしょう。
今日のニュースで見ましたが、インターネットの利用者の内、女性がとうとう4割を超えたそうです。
消費の主力である女性が、インターネットの中核をしめると、消費市場に与える衝撃は大きいものがあります。情報のグルメ化が進み、内容の充実が図られる可能性は大きいといえましょう。また直接、生産者と消費者が結びつく機会も増えるでしょう。
女性の参加は、インターネットなど情報消費という消費分野のあり方自体を変化させます。ややオタク的な男性向けだと、どうしても機能中心のシステムになりがちだったからです。
直接化とは、多くの行動、コミュニケーションが、「じかに」接触するわけだから、すべてが「すぐに」処理されることを求められる高速社会になりつつあるといっていいでしょう。半導体の発達があまりに早く、3年で4倍の性能向上がなされることが、産業、企業、経済、社会を変えていきます。パソコンの商品サイクルは、いまや数カ月だといわれています。
そういったあらゆるスピードが速くなったため、人々は、いろいろなところで即時に行動する必要が出てきました。また、実際に長く待つことができなくなってきたようです。
「待っていてイライラする時間」は、92年の11.54分から96年には11.07分へと短縮されたそうです(生活総合研究所調べ・5種の生活行動平均「生活定点96」より)。
そういう意味で、直接化と高速化は深い関係があり、ますます浸透していくものと思われる。
しかし、様々な情報に振り回され、また悩むことも多くなってくる。たとえば、インターネットで、何か買い物するとき、その値段やサービスでどこかと比べて決断するわけだから、比べる作業だけでも時間がかかってしまうし、今の時点では電話料金やアクセスタイムにリスクを伴うから短時間で決断しなければならない。また相手が見えないから、ちゃんとした会社かどうかも分からないので騙される、、、という不安もある。安いのがすべてではないということは、たとえば格安海外ツアーなんかが証明している。また、パソコンなどはどのタイミングで買っていいか分からなくなる。
このようにデフレ社会で、供給過剰の時代には、実は需要の側はあわてることはないのです。
今、成功している人は常に忙しく動いているが、一方ではワイキキのビーチサイドで本を読んでいたりする。
直接化、高速化を追求する中で、とんち小僧一休さんの名文句「あわてないあわてない」が今こそ重要なキーであるかもしれない、、、。
みなさんもひとやすみひとやすみ、、、。
オオット、いつもやすんでいるひとは、今こそ高速に動くんだよ、、、。